竹心製作工程

下準備

篠竹の切り出しは毎年11月頃から翌年の2月初旬頃まで行います。
この時期は、害虫もつかず、竹自体も水を吸い上げないので採取に適しています。

(左)切り出した篠竹の表面を洗い、約2か月ほど天日干しします。その後、2~3年寝かせます。
(右)月日が過ぎ、使用可能な材料になりました。

製作

(左)炭火で焙り、竹に強度を持たせます。
(右)この時矯め木で曲がりを矯正します。

おおよその長さに、切り揃えます。

材料の完成です。
材料にするだけでも、これだけの手間と時間がかかります。

調律

竹の中心に線を引きキリで穴をあけて行きます。

菅頭部にコルクを詰め、まず唄口を作り、次に各指穴の音程を決めていきます。
最も難しい工程で、経験と勘が必要です。
作り手により調律方法は様々で、極秘事項とされています。

専用チューナーで、音程を厳密にチェックします。

仕上げ

調律が終わると、菅頭をつくります。
カシュ―を使用します。

中塗りの工程、カシューを使用します。
素竹の場合はこれで完成です。

菅頭(天)、菅尾(地)に籐を巻きます。
終わったら、黒く縁取りをします。

焼き印を押して、完成です。

完成

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